韓国「トコジラミ大発生」で住民が大慌ての実態 パンデミックならぬ「ピンデミック」で大わらわ
1970年代以後、ほぼ姿を消し、ほとんどの韓国人が一度も見たことのない害虫、トコジラミ(南京虫)が全国各地に出現し、韓国社会に不安が広がっている。
韓国語でトコジラミを意味する「ビンデ」と「パンデミック」を組み合わせた「ビンデミック」という新造語が現れ、トコジラミに対する韓国社会の不安を表している。さらに、実際にはトコジラミを見たことがなく、トコジラミが発見されていない場所にいるにもかかわらず、不安を感じる「トコジラミフォビア(恐怖症)」を訴える人も増えているのが現実だ。
入浴施設や大学の寮で発見されてから…
トコジラミは、大きさ5〜8ミリ程度で、1週間に2回程度人や動物の血を吸うことで生きる虫である。トコジラミに刺されると激しいかゆみに襲われ、発熱する場合もある。繁殖力が高く、いったん家に持ち込むと駆除しにくい厄介な害虫だ。
韓国では先月16日、ソウルの外港都市である仁川(インチョン)市の入浴施設でトコジラミが発見されたことが明らかになった。9月に当該入浴施設でトコジラミを発見したという情報がSNSに公開され、仁川市西区が点検を行った結果、実際に見つかった。施設側は8月頃からトコジラミが発見されたと話しており、発見後も1カ月以上営業を続けたことが問題となった。
その3日後の先月19日には大学の寮でトコジラミが新たに見つかったことが明らかに。
韓国の東南部にある第3の都市、大邱(テグ)市に本部を置く啓明(ケミョン)大学の在学生1人が「9月中旬、ベッドのマットレスからトコジラミとみられる虫が見つかった」と写真とともに大学のネット掲示板に書き込んだ。
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