「巨大すぎるゴミ屋敷」2日間で全部片付けた結果 全16部屋ある実家を来週までに空にしてほしい

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そこで、家がゴミやモノであふれてしまっている人がまず初めにできることが、「ダンボールの処分」である。イーブイが片付けで訪れる現場には、ネットショッピングで届いたダンボールが必ずと言っていいほどあふれている。しかし、空になったダンボールは「いる・いらない」で迷うことなく真っ先に捨てられるゴミのひとつだ。

すっかりきれいになった物置(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
片付けの最終仕上げに入った段階(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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思い出までは捨てない

1日目で2階の運び出しがほぼ完了。2日目は4時間ほどで1階と納屋の荷物を出し、16部屋のお屋敷は無事に空となった。「いやあ、ほんまこんなにすっからかんの綺麗になるもんなんやな」と、男性は肩の荷が下りた様子だ。男性は比較的淡々とした反応だったが、中にはパッカー車の前で涙を流す依頼者もいる。

「その家に住んでいた時間が長ければ長いほど、涙を流す気持ちはわかりますよね。家族だんらんの場だったテーブルがパッカー車に巻き込まれていくわけじゃないですか。やっぱり当時の思い出が浮かんでくるんでしょう」(二見社長)

しかし、ゴミ屋敷を片付けても思い出まで捨てるわけではない。きっと今回の依頼者は、それをわかっていたのだ。

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國友 公司 ルポライター

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くにとも こうじ / Kozi Kunitomo

1992年生まれ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライターとして活動。訳アリな人々との現地での交流を綴った著書『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)が文庫版も合わせて6万部を超えるロングセラーに。そのほかの著書に『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ルポ歌舞伎町』(彩図社)がある。

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