その前のネットバブルで成功してFIRE的な人生を送っている人はどうかというと、過去の栄光を自慢するだけで、正直あまり幸せそうではありません。すると人間は、本質的に社会と関わっていること、何らかの形で貢献していることに生きている喜びがあるのではないでしょうか。どんなに人生が長くなっても、持続して社会と関わりを持ち続ける人生のほうが幸せなのではないかと思います。
大事なのは、継続して人と関わること
社会と関わるとは、人と関わるということです。詰まるところ、より良き100年人生とは人間関係に集約されるのではないでしょうか。お金は食べていく分があればいい。車を何台も持っていたって、乗るのは1台だけです。
人と人がつながれば、そこにコミュニティが生まれます。同じ業種同士でつながれば、おのずとさまざまな情報に触れることができます。
よく知られているのが、アメリカの社会学者であるマーク・グラノベッターが提唱した「弱いつながり」です。たとえば転職するにしても、家族や親しい友人ではなく、何かの勉強会で一緒になったとか、たまにしか会わないといった人たちから有用な情報がもたらされる。情報が共有されすぎていないからこそ、新しい発見があるのです。
こうしたコミュニティに属するには、何より軸を持ち、専門性を磨くことが大事です。そうしているうちに、自分が持っているスキルや専門性を頼ってさらに人が集まってきます。
繰り返しになりますが、専門性を磨くには、逃げ場は用意しつつ、ある程度プレッシャーがかかる仕事も経験しておいたほうがいい。結果的にコミュニティはついてきます。良き人々と関わり続けること。それが100年人生を生きるために最も大切な無形資産ではないかと思います。
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