一流の技術者ほど「マルチタスク」しない納得理由 複数の仕事を効率よく進めるためのテクニック
思えば、Teamsでチャットをすると、すぐに返してくれる人と、1日に1回ぐらいしか返さない人がいる。自分はすぐ返してくれた方がありがたいのでそうしていたけれど、キャリアが長い人になればなるほど、基本的に1日に1回ぐらいしか返答がない。
彼らはみんないい成果を出している。自分はレスの速い人に助けられていたので、真似していた。
だが、彼女は教えてくれた。「マジックはない。自分の時間を確保するのは全然OKよ!」(There is no magic. Itʼs ok to book your time.)と。
「シングルタスク」で驚くほど仕事が進むように
正直、レスポンシブでなくなることに罪悪感があったが、思い切ってやってみることにした。すると、驚くほど仕事が進捗する。その4時間に脳がシングルタスクで最大限集中できるから、効率がいいのだ。
キャリアが長くなればなるほど、自分がコンテキストを持っている分野が増えるから、他の人をサポートする仕事も増える。
それを他の人にシェアしてあげるのは立派な仕事なのだが、自分のプライオリティの高い仕事が進まないのであれば、意味がない。
だから1日4時間を専有的に確保し、その他の時間に、ほかの対応をする時間割とするのは非常に合理的だ。
そこでGitHubの課題やメールをまとめて返す時間にする。ブロックしている時間以外はレスポンシブに返すようにすれば、他のメンバーの業務が滞ることもない。
大前研一氏は、何かを変えたいときは、「住むところ」「付き合う人」「時間配分」のいずれかを変えるべきで、それ以外は意味がないという考察をしていた。
私自身は今の住まいが気に入っているし、職場の同僚たちが大好きなので、すると残りは「時間配分」しかない。時間のアサインメントを工夫するしかないのだ。
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