一流の技術者ほど「マルチタスク」しない納得理由 複数の仕事を効率よく進めるためのテクニック

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人間の脳の発達を研究するワシントン大学の分子発生生物学者ジョン・メディナ氏によると、マルチタスクにより、「生産性が40%低下」「仕事を終えるまでにかかる時間が50%増加」「ミスの発生が50%増加」するという。

人間の脳はマルチタスクに向いた仕様になっていないのだ。

マルチタスクは人間の脳には向いていない(イラスト:docco 出所:『世界一流エンジニアの思考法』)

PCも一見マルチタスクに見えるが、基本的に、CPUのコアが同時にやっているのは1つの作業なので、1つの作業をして、中断するときは、そのコンテキストを記録して、再開時に復活して作業を再開するのと似ている。

確かに起動しているソフト(仕事)は複数ある。でも脳(CPU)のリソースはそのときどきで1つのことに使うほうがよい。

会議の時間なんてたかが知れている。その間に内職したってやれることは限られているし、ほかの人からチャットが来ても、30分、1時間後にまとめて対応する時間をとれば十分早いレスポンスじゃないか?

「マルチタスク」はしないほうが絶対に脳の生産性が高まる。

1日4時間は自分だけの時間を確保する

優先順位の高い仕事には、それだけに集中する時間を意識的につくり出す必要がある。

私はある時期、組織改編にともない、技術エリアの引き継ぎが非常に多くて、同僚からの質問対応などによる中断が増え、自分のプライオリティが高いタスクの進捗が悪いと感じていた。

そこで、1日の中でどのタスクにどのぐらい時間を使っているかを正確に計測してみたところ、なんとメインの仕事に90分しか使えていないことがわかった。

この問題をマネージャーのプラグナに相談してみたら、技術イケメンたちがやっているある方法を教えてくれた。

単純な話で、毎日4時間をブロックして、Teamsもメールも一切閉じて、自分の作業だけをする。

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