最新OS「Android 14」が示すカスタム設定の妙味 アクセシビリティ強化で「点滅による通知」の新機能も

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Android 14は、ホーム画面やロック画面など、ユーザーがカスタマイズできる項目が増えている。Pixel 8/8 Proで利用可能になった生成AIによる壁紙の自動作成は、その一例と言えるだろう。よりパーソナライズができるようになり、自分のスマホとして愛着がわくはずだ。カテゴリーを選び、言葉を入力していくだけで、ほかの人とは違う壁紙を作ることが可能。写真などを撮ったりダウンロードしたりする必要がなく、手軽に自分の色を出せる。

ロック画面からの機能呼び出しがスムーズに

単にデザインだけでなく、機能のカスタマイズも可能になり、利便性も向上している。特に、ロック画面で設定できる項目が増え、一部の機能にアクセスしやすくなっている。ショートカットの変更がそれだ。Android 13以前にもショートカットはあったが、呼び出せる機能がGoogle HomeやGoogleウォレットに固定されていた。この変更が可能になる。

Android 14を搭載したPixelの場合、ホーム画面で壁紙を長押しして、「壁紙とスタイル」を選択する。次に、「ロック画面」のタブをタップしてから、画面をスクロールさせると、「ショートカット」が現れる。ここをタップすれば、画面下の左右に配置されているショートカットを入れ替えることができる。カメラやサイレントモード、ライトなどを選択可能。よく使う機能にしておけば、アクセスがスムーズになる。

ロック画面の下部に配置されていたショートカットを、変更できるようになった(筆者撮影)

同様に、Android 14ではロック画面に表示される時計や日時を簡単に変更できるようになった。デザインを選択でき、好みを反映できるだけでなく、フォントが大きなものを選べば視認性もアップする。時計には、気温を表示できるものもあるため、充電時や机の上に置いた際にチラ見で情報をチェックしたい人にはいい機能と言えるだろう。

ただし、ショートカットとして選択できる機能は限定的だ。グーグル以外のメーカーは、独自にOSをカスタマイズすることで、Android 13以前で近い機能を実装している。

例えば、サムスン電子のGalaxyシリーズは、その1つ。こちらもロック画面の左下に2つのショートカットがあるが、Android 14が適用されていない状態でもアイコンの入れ替えが可能。しかも、自らインストールしたアプリを設定し、ロック画面からダイレクトに呼び出すことまでできる。

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