スマートフォンは、4Gや5Gなどのモバイルネットワークだけでなく、Wi-Fiにも接続できる。自宅や職場などで通信をWi-Fiにオフロードすれば、データ容量の節約につながる。こうした場所にいる時間が長ければ、料金プランを変更することで料金も下げることが可能だ。一方で、Wi-Fiをオンにしたままだと街中のWi-Fiに自動でつながってしまうこともあり、かえって通信の妨げになってしまうケースもある。こうしたトラブルは、設定の変更で解決できる。
また、AndroidはWi-Fiも多機能。自宅に遊びに来た友人や、職場をたずねてきた取引先などのゲストに、Wi-Fiを提供することができる。Wi-Fiに接続した端末をルーターのようにして、別の端末をWi-Fiに接続する機能も用意されている。出張で泊まったホテルなど、普段と違う環境で手持ちのデバイスをすべてWi-Fiに接続するのは少々面倒だが、この機能を使えば、その手間を省ける。
今回紹介するのは、そんなWi-Fiの設定術だ。Androidは一部の機能や手順が端末の種類に依存することも多いため、代表例として、グーグル純正モデルの「Pixel 7 Pro」を中心に解説していく。OSのバージョンはAndroid 13を基準にした。一方で、グーグル以外の端末や旧バージョンのOSで利用できる機能も少なくない。ここでの事例を参考にしつつ、手持ちの端末でWi-Fi設定を見直してみよう。
自動接続をオフにして移動中のWi-Fi接続を防ぐ
一口にWi-Fiといっても、その環境は大きく異なる。固定された場所で、バックボーンの回線が十分高速だと快適に利用できる一方で、そうでないケースも少なくない。混雑している場所だと、電波が干渉して接続が不安定になることもある。アクセスポイントを設置するだけで、誰でも簡単にスポットを作れてしまうため、その通信品質は玉石混淆だ。これは、キャリアが設置するWi-Fiスポットも例外ではない。
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