【モビリティショー】次世代vsネオクラ2輪総括 電動化や水素エンジン、ガソリン車などが混在

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カワサキモータースの「Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition」(筆者撮影)
カワサキモータースの「Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition」(筆者撮影)

また、カワサキは、フルカウルのスポーツモデル2機種、1000ccの「Ninja ZX-10R(ニンジャZX-10R)」と400ccの「Ninja ZX-4RR(ニンジャZX-4RR)」に、往年のZXRシリーズのカラーリングなどを再現した「Ninja 40th Anniversary Edition(ニンジャ40thアニバーサリー・エディション)」を発表した。これらは、1984年に発売した「GPZ900R」の誕生40周年を記念したモデルだ。

北米など海外仕様車に「Ninja(ニンジャ)」の名称を用いたこのモデルは、1986年公開のハリウッド映画「トップガン」の劇中で、主人公役を演じたトム・クルーズ氏が乗ったこともあり、世界的に大きなセールスを記録。のちに続く、カワサキ「ニンジャ」ブランドの礎となったモデルだ。

カワサキモータースの「ZX-4RR 40th Anniversary Edition」(筆者撮影)
カワサキモータースの「Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition」(筆者撮影)

今回のアニバーサリーモデルでは、1980年代から1990年代に活躍したスポーツモデル「ZXR400」などに採用されたカラーリングを再現していることが特徴。筆者を含め、当時を知るベテランライダーなどには、かなり気になる車体色だといえるだろう。

カワサキモータースの「KLX230」(筆者撮影)
カワサキモータースの「KLX230」(筆者撮影)

ほかにも、カワサキでは、オフロードモデル「KLX230」の新型モデルも発表。こちらは、現在ラインナップからはずれているバイクだが、オフロード競技専用車「KX」シリーズが誕生して50周年を迎えることもあり復活した。現行KXシリーズをイメージさせるカラーリングや、ヘッドライトの小型化などで、よりスポーティな印象を加味していることなどが特徴だ。

なお、これら市販予定車の価格や発売時期は未公表だが、カワサキでは、準備が整い次第改めて公表するとしている。

電動化・知能化モデル

カワサキモータースの「Ninja 7 Hybrid」(筆者撮影)
カワサキモータースの「Ninja 7 Hybrid」(筆者撮影)

次は、電動化された新型バイクやコンセプトモデルを紹介しよう。まず、やはりカワサキが国内導入を予定している「Ninja 7 Hybrid(ニンジャ7ハイブリッド)」。主要メーカーの量産バイクとしては、世界初となるストロングハイブリッド機構を採用したモデルだ。

大きな特徴は、451cc・水冷並列2気筒エンジンと走行用モーターを統合したパワーユニットを搭載していること。エンジンとモーターの両方を使い性能をフルに引き出す「スポーツハイブリッド」、発進時はモーターのみ、走行中はエンジンのパワーも使うことで高い燃費性能を発揮する「エコハイブリッド」、モーターのみで走行することでゼロエミッションを実現する「EV」といった3モードを設定。トヨタ自動車「プリウス」など、4輪車では今や一般的となったハイブリッド機構を、あまり採用例がない2輪車に投入していることが斬新だ。このモデルも発売時期や価格などは未発表だが、大きな注目を集めているだけに、今後の続報に期待したい。

次ページ注目の電動バイクや転倒防止技術を盛り込んだバイクたち
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