婚活でなぜか「上から目線」40代女性たちの心理 お見合いは「早慶国立以上の学歴」に限る!

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さらに、相談所で高学歴男性を検索してお見合いを申し込むのは自由ですから、東大卒でも海外の一流大卒でもお見合いを申し込むことができます。すると「私いけるな」「私にはもっといい人がいるはずだ」と理想がどんどん上がっていってしまうのです。

アプリではモテモテ、婚活アドバイザーに自慢

年収も同様です。さくらさん自身は500万円ですが、「1000万以上の人じゃないと嫌だ」と言います。さらに「年齢は自分よりも5歳上まで」。正直、条件に当てはまる男性はたくさんいます。当相談所の会員男性だけでも年収5億円以上が10人以上もいますから。

しかし、そうした高学歴・高収入・40代前半の男性たちがお見合いを申し込む女性は、20代〜30代半ばまでが大半。それが現実です。それに男性も年収1000万円以上になると、女性の学歴を重視する人が少なくない。

したがって、さくらさんがその条件でお見合いを申し込んでも成立しません。実際、2カ月間、50人以上に申し込んでも成立0でした。そうすると、「ロクな男がいない」と八つ当たりをする。

このまま好き勝手に申し込んでも成立しないことは目に見えているので、アドバイザーが「この方はいかがですか」とご紹介するのですが、年収と学歴を一瞥し、「なんでこんな人、紹介するの?」と不機嫌になってしまいます。

「もう少し相手の学歴についての条件を下げたらどうですか」「年収の希望を下げたらどうですか」とストレートに提案するとキレてしまうので、オブラートに包んで「まずはお見合いが成立することを目標にしませんか」「ご自身がどういった男性から見てもらえているかを考え、目線を合わせてみませんか」とアドバイスをします。根気強く少しずつ変えていき、お見合いができるようになるまでに3カ月ほどかかりました。

さくらさんのような女性はマッチングアプリも使っていることが多いですね。マッチングアプリは加工した写真を載せていたり、“出会い”が目的で気軽なので、男性からの申し込みが結構あります。それを「モテている」と勘違いしてしまう。

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