ウソを見破る統計学 退屈させない統計入門 神永正博著
日本の2人以上世帯における金融資産保有額の平均値は1169万円(2010年)、中央値は500万円だ。これは、平均値の1169万円を境にしてちょうど半数ずつの世帯がある、ということではなくて、半分の世帯は金融資産が500万円以下ということになる。中央値と平均値が700万円近く違うのは、一部のお金持ちが全体平均を押し上げているから。平均値がデータの特徴をうまくとらえられず、中央値のほうがより適切に状況を反映する場合もある、と大学で応用数理を教える著者は指摘する。
平均値や中央値、標準偏差、正規分布、回帰分析といった統計学の基本を、事例を交え解説。統計を正しく見極める方法を伝授する。
講談社ブルーバックス 945円
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