堀江貴文「ChatGPTで遊んでいても生きていける」 賢い人が食いぶちを稼いでくれるありがたい世界に

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多くの人はいまだに古い価値観にとらわれ、余計なものにお金をかけているが、理論的にはほぼ無料で生きられる社会になっている。エンタメについても、無料のゲームはあふれているし、ネットフリックスにサブスク料金を払えば地方に住んでいても世界最先端の作品を楽しめる。

将来的に核融合が実用化されれば、無限にエネルギーが作られるので、電気料金さえも無料に近づく。いわゆる労働は必要なくなるので、冗談抜きで、ほとんどの人は遊んで暮らせる社会になるだろう。これはある意味、テクノロジーの勝利だ。当たり前の幸福に目を向けよう。

幸い、人間には機械と違って食欲・性欲・睡眠欲からなる三大欲求がある。欲求をきちんと満たせれば、それだけで満足感は得られるはずだ。日常生活で喜びを感じられることをいかに増やしていくかを考えたほうがいい。

多少極端にいえば、今後は、次のように分かれていくと思う。

・自分が楽しいと思うことを追求している人

・突出した世界で変なことを考えながら、社会を変えていく人

遊んでいても、今後は、自分よりも賢い人たちが食いぶちを稼いでくれると思えばありがたい世界だ。

AIの進化は止まらないが、人間は妄想ができる

ユヴァル・ノア・ハラリは『サピエンス全史』(河出書房新社)の中で、約7万年前の「認知革命」が人類に大きな飛躍をもたらしたという。人類が神話などの虚構を想像し、仲間に語ることで大規模集団を形成できるようになったからだ(考えてみてほしい。「国」だって、もともとは人間の妄想から始まった概念なのだ)。

『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

私たちの頭の中にあるこのフニャフニャの物体である脳の前頭前野が妄想を生み出し、バーチャルな概念を練り上げ、テクノロジーを発明しながら、未来を切り拓いてきたのだ。

今、OpenAIをはじめ世界トップの頭脳を持つ精鋭たちが日夜、AI研究と開発に勤しんでいる。その進化のスピードにはもはや誰もついていけない。一般人が情報をキャッチアップしていくのはほとんど不可能だろう。

それでも、ChatGPTをはじめとした生成AIが、私たちの生活や仕事あるいは世界や未来をどう変えようとしているのか、つかんでおいたほうがいい。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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