世界を変える、クール・ソリューション 金谷年展著
キーワードはホットよりクール--。低コスト・高パフォーマンスであり、資源・エネルギー覇権主義の潮流の中でも生き残れ、かつ国内産業の発展も促せる。日本にとって低炭素社会の実現のための最適プロセスはクールにあり、と主張する。このクールには「すばらしい、かっこいい」という褒め言葉を伴うベストソリューションという意味が込められている。
例として詳しく紹介されるのは、いずれも地味ながら実力が証明済みで、イノベーションが確実に進んでいる技術。ディーゼル車や天然ガス車などの内燃機関の車、廃熱活用のコージェネ、ライフスタイルの見直しによるパッシブエコなど。中でもシェールガスの商業化に道筋がついたことに注目し、「内燃機関+バイオマス+天然ガス」こそ日本にふさわしいとする。
見落とされがちなソリューションに光を当て、企業のカーボンマネジメント戦略はどこに向かうべきか、あらためて考えさせる。
ダイヤモンド社 1575円
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