農場で働く人材を求めるオーストラリア、長期のワーホリにしたい若者、双方にウインウインの仕組みが作られていたのだ。
人生は自分で切り拓いていける
シドニーで、またオンラインで、多くの若者にインタビューした。たしかに稼ぐことができるが、実は「あくまで結果的にそうだっただけ」という若者たちも少なくなかった。
彼らが求めていたのは、実はお金ではなかった。閉塞する日本を離れ、新天地に身を置くことで、新しい人生、日本では得られない人生を拓こうとしていたのだ。そして実際に、かけがえのない体験を得て、人生を大きく変えていった若者も少なくなかった。
ワーホリを終え、現地の専門学校に入る。大学に進学する。就職する。起業する。永住権を獲得した人たちもいた。彼ら彼女らが得たのは、「人生は自分で切り拓いていける」という事実だった。
海外での「稼ぎの大きさ」への驚きから始まった取材の旅の結論は、これである。
「若者たちよ、今こそ海外へ出よう」
筆者は国内外でさまざまな取材をしてきたが、こんなにワクワクする取材は久しぶりだった。ワーホリでいかに自分の人生が変わったか、こんな世界があって驚いた、自分が本当にやりたいことが見つかった、と嬉々として語ってくれた若者たちの表情の素晴らしさ。
もっと多くの若者が海外に行けばいいのに、と真剣に思った。働くもよし、仲間を作るもよし、旅行するもよし。ワーホリなら、それほど費用をかけずに、本当にいろんなことができるのだ。そして改めて世界の広さを、人生の面白さを、その可能性を思った。
稼げるから、ではない。日本で普通に暮らしていたのではなかなか起こることのない、大きな「マインドチェンジ」が起こせる可能性が高いからだ。人生観を変えられる、生きる価値観を変えられるからだ。
じっとしていても、何も変わらない。日本を嘆いていたところで、誰も人生を変えてはくれない。だったら、思い切って、飛び出してみることだ。
どこでも生きる力が身に付けば、もう未来にビクビクすることはなくなる。それを世界は教えてくれる。自分次第で、未来は明るいものにできる、ということも。人生を楽しまないで、どうするか……。
海外に出た若者たちからは、そんなメッセージを受け取った。
*冒頭のクイズの答え:問1③ 問2② 問3③
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