9割の親世代が驚愕「これが令和のワーホリか!」 最低時給2000円、カフェのバイトで月40万円…

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農場で働く人材を求めるオーストラリア、長期のワーホリにしたい若者、双方にウインウインの仕組みが作られていたのだ。

人生は自分で切り拓いていける

シドニーで、またオンラインで、多くの若者にインタビューした。たしかに稼ぐことができるが、実は「あくまで結果的にそうだっただけ」という若者たちも少なくなかった。

彼らが求めていたのは、実はお金ではなかった。閉塞する日本を離れ、新天地に身を置くことで、新しい人生、日本では得られない人生を拓こうとしていたのだ。そして実際に、かけがえのない体験を得て、人生を大きく変えていった若者も少なくなかった。

ワーホリを終え、現地の専門学校に入る。大学に進学する。就職する。起業する。永住権を獲得した人たちもいた。彼ら彼女らが得たのは、「人生は自分で切り拓いていける」という事実だった。

海外での「稼ぎの大きさ」への驚きから始まった取材の旅の結論は、これである。

「若者たちよ、今こそ海外へ出よう」

筆者は国内外でさまざまな取材をしてきたが、こんなにワクワクする取材は久しぶりだった。ワーホリでいかに自分の人生が変わったか、こんな世界があって驚いた、自分が本当にやりたいことが見つかった、と嬉々として語ってくれた若者たちの表情の素晴らしさ。

もっと多くの若者が海外に行けばいいのに、と真剣に思った。働くもよし、仲間を作るもよし、旅行するもよし。ワーホリなら、それほど費用をかけずに、本当にいろんなことができるのだ。そして改めて世界の広さを、人生の面白さを、その可能性を思った。

稼げるから、ではない。日本で普通に暮らしていたのではなかなか起こることのない、大きな「マインドチェンジ」が起こせる可能性が高いからだ。人生観を変えられる、生きる価値観を変えられるからだ。

じっとしていても、何も変わらない。日本を嘆いていたところで、誰も人生を変えてはくれない。だったら、思い切って、飛び出してみることだ。

どこでも生きる力が身に付けば、もう未来にビクビクすることはなくなる。それを世界は教えてくれる。自分次第で、未来は明るいものにできる、ということも。人生を楽しまないで、どうするか……。

海外に出た若者たちからは、そんなメッセージを受け取った。

*冒頭のクイズの答え:問1③ 問2② 問3③

上阪 徹 ブックライター

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うえさか とおる / Toru Uesaka

ブックライター。1966年、兵庫県生まれ。早稲田大学商学部卒業。ワールド、リクルート・グループなどを経て、1994年、フリーランスとして独立。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍、Webメディアなどで幅広くインタビューや執筆を手がける。これまでの取材人数は3000人を超える。他の著者の本を取材して書き上げるブックライター作品は100冊以上。2014年より「上阪徹のブックライター塾」を開講している。著書は、『1分で心が震えるプロの言葉100』(東洋経済新報社)、『子どもが面白がる学校を創る』(日経BP)、『成城石井 世界の果てまで、買い付けに。』(自由国民社)など多数。

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