9割の親世代が驚愕「これが令和のワーホリか!」 最低時給2000円、カフェのバイトで月40万円…

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もちろん、海外は賃金水準と同じように物価水準も高いのも事実。オーストラリアも物価は高い。だが、家賃や食費などをうまくやりくりすれば、“安いニッポン”にいるよりも、はるかに貯金ができる。

実際、1年間で200万円以上貯めた、300万円貯めた、といったワーホリの若者たちもいる。それほどまでに“賃金が高い”ことは魅力なのだ。

ただ、実際のところはどうなのか。今の若者たちの「本当のリアル」を知りたく、国内で、またオンラインで、さらにはオーストラリア・シドニーで、関係するさまざまな人たちに取材を試みた。

世界中から英語を学びにやってくる

南半球にあるオーストラリアの気候は、日本とちょうど真反対になる。2023年6月、ムシムシとした梅雨空の日本から向かったシドニーで待っていたのは、ひんやりカラッとした快晴の青空だった。

シドニーは人口約500万人を数えるオーストラリア随一の大都市。国際空港から車で40分ほど走り、降り立ったのは、タウンホールと呼ばれるエリア。大企業や金融街、ホテル、デパートなどが集まっているシドニー中心街だ。

美しい街だと聞いていたが、想像以上だった。たしかに英国調の街並みとモダンな高層ビルは見事なバランスだ。しかも、ちょっと足を延ばせばハイドパークと呼ばれる大きな公園があり、緑がとても豊か。シドニーといえば、写真によく登場する海沿いのオペラハウスも、歩いて十数分で行ける。

そして行き交う人々を見ていると、オーストラリアという国が本当に移民の国だということがわかる。人種のるつぼという言葉は過言ではない。東南アジア、インド、中国、韓国、中東、アフリカ、中南米……。まさに、本当にいろいろな国の人たちが、ここに集っている印象だ。

加えて、経済がしっかり成長している国のなせるわざか、また若者が多いエリアだったからか、なんとも明るく開放的な雰囲気を感じた。誰も下を向いて歩いている人はいない。また、到着したばかりの「ガイジン」をジロジロ見るようなこともない。

日本ではまだ多くの人がマスクをしていたタイミングだったが、誰もマスクをしていないことも印象的だった。

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