情報収集は「自分1人でやること」と考えがちです。ですから、冒頭でお話したとおり、「メディアやスクールにお金を使って情報収集する」という思考になります。
それも悪いことではありませんが、効率が良いとはいえませんし、楽しく続けるのは難しいかもしれません。そこで「人に頼り、人から集める」ことをお勧めします。
具体的には友人や知人に聞くだけです。「最近すごいと思ったことありますか?」「いいなと思った人いる?」「面白かった本とかマンガある?」「美味しくて安いお店知らない?」。
すると相手はていねいに教えてくれます。相手も「自分が良いと感じたこと」について話すのですから、楽しく話してくれます。そしてなにより、そうして得られる情報は編集されていて、ふるいにかけられている状態です。つまらなかったマンガの情報やイマイチだなと感じたお店の情報は削除され、価値ある情報のみが得られます。
相手が自分のことをそれなりに知っている人なら、さらにこんなふうに聞くこともできます。「私が知っておいたほうが良さそうなことありますか?」「最近こんな気分なんだけどオススメある?」。
精度の高い情報の入手法
このように「今の私にとって必要なことは何か」と聞くことで、より一層高い精度で編集された情報になります。もはや個人的なコンサルティングの域ですよね。
久しぶりの人と連絡をとるのもお勧めです。
久しぶりであればあるほど、その間にいろいろな出来事があります。就職や転職、結婚や離婚など、さまざまな人生のイベントがあります。質は量に比例しますから、母数となる時間が長ければ編集の質も上がって、密度の高い情報が得られます。
そこまで合理的に考えなくても、単純に久しぶりの友人と連絡を取り合うのは楽しいですし、人間として豊かな行いですよね。
情報は人が集め、人が発信します。この原理で考えれば、「人と話すことで情報が集まってくる」というのは自然なことです。
もちろん、情報は自分からも相手に提供する必要があります。「自分と話す時間が相手にとっても価値あるもの」でないと、次回は話してくれないですよね。一種のマナーともいえます。
「情報は情報のあるところに集まる」性質がありますから、「情報を持っている人」というキャラクターができると、今度は相手から勝手に情報を持ってきてくれるようになります。
情報を浅く広く拾い、深く知るためのアンテナを広げ、人との会話を通じて編集された情報を得る。そうして結果的に楽しく情報を集めて「情報を持っている人」になっていくこと、それが「情報収集力」というスキルです。
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