実は、怠け者の私だからこそ効率的に情報収集できていると思います。そのコツや考え方をお話したいと思います。
情報は「浅く広く」のほうがいい
まず情報は「浅く広く」とります。意外と思われるかもしれません。一般的に「物事は深く知っているほうが価値がある」とされています。
しかし、物事を深く知ることはとても難しいです。実際に経験することが必要だったり、その分野に関わる人それぞれの考えを知らなければなりません。それにはたくさんの時間を必要とします。ですから1つのことを深く知るのは諦めて、まずは浅くてもいいので、たくさんの物事を知ることから始めます。
そもそも好奇心が湧くのは、浅く知ってからです。「まったく知らない物事」に脳は反応しません。身の周りにはたくさんの情報が飛び交っています。しかし、目や耳はそれに反応しません。せっかく得られるかもしれない情報がそばにあったとしても、「まったく知らない物事」はスルーするようにできています。
行動経済学者のジョージ・ローウェンスタインが提唱した「情報の空白」という考え方があります。これは、新しい情報を得ることによって自分がそれまで「知らなかった」ということに気づき、「すでに知っていること」の中にある空白地帯を認識すると、「好奇心が湧く」というものです。
まずは浅く知っておくと、その先に深くたくさん知ることができるようになります。
また、この世で「ヒットするものやお金を生むもの」は、総じて「何かと何かの掛け合わせ」だったり「何かと何かの間にあるもの」です。浅く広くたくさんのことを知っていると、いろいろな物事の掛け算を楽しんだり、それが何かと何かの間にあることにも気づくことができます。
「浅く広く知ること」は、「ヒットするものやお金を生むもの」をつくり出すことにもつながります。
浅く広く知るべき理由はもう1つあります。それは「浅く広くたくさんのことを知っている人」が希少だからです。
希少であることには価値があります。
今の世の中にはたくさんのコンテンツや情報があります。SNSを通じてコンテンツが無限に生まれています。以前なら世に出ることのなかった小さな情報がSNSを通じてたくさん流れてきます。そして、それらのコンテンツや情報はパーソナライズされて届きます。そうすると「自分の好きな細かい領域」にたくさんの情報が集まりますから、人はどんどん専門的になります。
実は、現代は「なにかしらの専門家だらけ」なのです。同時にこの「専門家」は「ほかの物事のことはあまり知らない」ということになります。「浅く広く知る人」はどんどん少なくなってきています。
情報収集する上でもう1つ大切な考え方があります。それは「人に頼り、人から集める」ということです。
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