「ロジックだけ」では人を動かせない納得の理由 聞き手を動かす「想い」とは一体なんなのか

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まず、「プログラミングを学ぼうと考えているんだ」は、この人が今、取り組もうとしていることです。この会話を通じて伝えたいことと考えられます。

それに対して、(A)では、「なぜなら、必須スキルになってきているから」とその理由を説明しています。これは言い換えると、必要性が高まっているから学ぼうという意味で、論理的につながりがある内容です。

それに対して(B)で追加されている「お年寄りにも使って喜んでもらえるアプリを作りたいんだ」というのは、論理的な帰結というよりは、感情的に何がやりたいかの観点でのメッセージです。

論理性は聞き手の納得につながりますが、納得だけで人は動く訳ではありません。一方、感情は共感につながります。納得と共感を揃えることを意識していくようにしましょう

「想い」を伝えるための3つのポイント

(A)

これからプログラミングを学ぼうと考えているんだ。

なぜなら、これからの必須スキルになってきているから。(論理)

(B)

これからプログラミングを学ぼうと考えているんだ。

なぜなら、これからの必須スキルになってきているから。(論理)

お年寄りにも使って喜んでもらえるアプリを作りたいんだ。(感情)

ポイントは3つです。

① 言いたいことを明確にする

何が言いたいのかをまず、明確にします。

② 論理性の軸で①の理由を明確にする

言いたいことが明確になったら、なぜ、そう考えたのか、その論理的な理由をきちんと添えるようにしましょう。

③ 感情の軸でどのようなことを加えればよいかを考える

最後に、言いたいことに対して、なぜ、そう考えたのか、その感情的な理由を考え、付け加えることができないかを考えてみましょう。

(著者作成)

では、3つのポイントを踏まえて、先ほどの「プログラミングを学ぶ」を相手に対する提案として、相手に寄り添う形で表現してみましょう。

① 言いたいことを明確にする

プログラミングを学ぼう! が、言いたいことになります。

② 論理性の軸で1の理由を明確にする

プログラミングを学んだほうがよい理由を考えます。先ほどと同様に、「これからの必須のスキルになってきているから」というのも1つの理由になります。ただ、今回のケースは、プログラミングを学ぶことを相手に提案するため、一般論だけではなく相手にとっての意味合いを考慮できるとよさそうです。

そこで、「これからの必須のスキルになってきているし、このスキルがあることで、今後の活躍の場が広がると思うから」と今後の可能性について言及するといったことができそうです。

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