秋の海外旅行にぴったり「絶景が楽しめる国」3選 「チェコ」「マチュ・ピチュ」…あともう1つは?
②中世期にタイムスリップしたような光景を味わえるチェスキークルムロフ
チェコのもう1つのおすすめスポット、チェスキークルムロフは、プラハとウィーンを両方観光する際の中間地点にあたるため、1年中観光客で賑わっています。
この街並みや城・橋は、14世紀初めに統治者となったローゼンベルク家のもとで造られました。16世紀の全盛期には、街全体が色鮮やかで華やかなルネサンス様式の建造物へ生まれ変わりましたが、一方でローゼンベルク家は財政破綻を来し、街はハプスブルク家(ドイツ系)の手に渡りました。その後、支配者をころころ替えながら、城をはじめとする多くの建造物はバロック様式に改築されていきます。
この地方はチェコ系よりもドイツ系住民が多かったこともあり、ナチス=ドイツはドイツ語圏地域として併合すると、中世の街並みや建造物の多くが破壊されてしまいました。戦後は多くのドイツ系住民が追放され、さらに共産主義化したことで文化遺産は否定され、街は荒廃してしまったのです。
しかし、1989年の民主化革命以降、観光地として復活し、今に至ります。
インカ帝国の失われた都市へ
次は、日本人が死ぬまでに一度は訪れたい世界遺産ベスト3に必ず入る建造物マチュ・ピチュ。乾季に入る前の今、行くと良い場所です。
インカ帝国の首都クスコ(海抜3400m)の近郊から列車にてウルバンバ川沿いをアマゾン方面に下ること約3時間でマチュ・ピチュ村に到着します。マチュ・ピチュ村(アグアス=カリエンテス)からシャトルバスで約400m上り、さらに遺跡の入り口から15分ほど見晴らし台まで登らないと全貌が見えないため「空中都市」と呼ばれます。また1911年に発見されるまでジャングルに隠れていたことから「失われた都市」の異名もつきました。
インカ帝国9代皇帝パチャクティが造営した夏の離宮とされていますが、もともとアンデス文明は無文字文化であったことから、この遺跡の持つ本当の役割や歴史的意義はわかりません。さらに、日本からは24時間以上かけないとたどり着けないため、その神秘さが増すのでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら