秋の海外旅行にぴったり「絶景が楽しめる国」3選 「チェコ」「マチュ・ピチュ」…あともう1つは?

拡大
縮小

見晴らし台からの眺めはもちろん、向かいのワイナ・ピチュ山の頂上や、背にあるマチュ・ピチュ山の頂上からの姿はいずれも絶景です。写真や動画ではない、肉眼で360度見渡したときこそ、本当の景色を見たと言えるでしょう。

絶景ブームで旅好きの注目を集めるモロッコ

最後は、可愛い街並みなどで近年人気の高いモロッコをご紹介しましょう。

先日大地震のあったモロッコですが、絶景ブームで注目の集まっていた旅先です。今は被災地の復興をお祈りするばかりですが、落ち着いた暁には秋の旅行をおすすめしたいと思います。

9月~11月の、日中の気温が適度で、夜は涼しく過ごしやすい時期に行くのがおすすめの場所です。モロッコの歴史を重点的に学ぶことはあまり多くないと思いますので、この機会にぜひ知っていただけると嬉しいです。

・カルタゴ、ローマの支配からイスラーム文化まで

紀元前9世紀に東地中海沿岸を本拠地としていたフェニキア人が現在のチュニジアにカルタゴを建設し、そこを拠点にモロッコ沿岸部にも植民都市を築きました。その後、北アフリカにはマウレタニア王国・ヌミディア王国が栄えます。

しかし、前2世紀以降、ローマによる領土拡大によって、それぞれローマの支配下に入りました。7世紀にイスラーム教が成立し、アラブ人率いるイスラーム勢力がエジプト方面から北アフリカへ領土を拡大していきます。やがて、モロッコを征服したイスラーム勢力は、8世紀初めにジブラルタル海峡を越えてイベリア半島に進出しました。この頃、モロッコはイスラーム化&アラブ化される一方で、先住民は「クサル」という要塞も造り、アラブ人の侵略に対抗しました。

アイト・ベン・ハドゥの集落(クサル)
アイト・ベン・ハドゥの集落(クサル)/筆者撮影
次ページ王朝の衰退とサハラ地域との文化的交流の始まり
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT