「5大変化」で日本人の旅行は2023年かなり変わる 主要観光地から自分が好きな場所へ行く時代に

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コロナ禍を経て復活しつつある旅行需要ですが、旅行のトレンドが大きく変わりつつあります。今年はどんな旅が流行するのでしょうか(写真:Fast&Slow/PIXTA)

世界では、2022年は”海外旅行復活”の1年となったと言えます。国連世界観光機関(UNWTO)は、国際観光は2022年末時点でコロナ禍前2019年比65%まで回復を見込むと発表。また、日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外国人も2022年11月は95.5万人と前月(2022年10月:49.9万人)からほぼ倍増し、街中でも観光客を見かけるようになりました。

世界だけでなく、日本も大きく動き始めている2023年の今押さえておくべき「5つの世界の最新旅行トレンド」を紹介します。

観光地は量より質を重視するように

1. 未来の観光のカタチ 〜量から質の時代へ

コロナ禍前は、ある一定の地域において観光客が過剰に増加し、地域住民や自然環境に悪影響を与える「オーバーツーリズム」が問題視されていました。日本でも京都などがそれにあたります。その対策の1つとして、世界各地で”観光税”の導入や見直しが進んでいます。

「幸福の国」として知られるブータンでは、昨年9月に外国人旅行者の受け入れ再開と同時に、それまでは滞在中はつねにガイドが旅行者に同行する施策を廃止。一方で観光税を1人1泊当たり65ドル(約8310円)から、約3倍の200ドル(約2万5580円)へと大幅改定しました。

これは外貨獲得の目的だけではなく、コロナ禍前は年々旅行者が急増し続けていたブータンが、今後オーバーツーリズムとなることを危惧し、もともと掲げていた“High Value, Low Volume(高価値を少人数に)”という観光政策に立ち返るための施策となっています。

イタリア・ヴェネチアも、日帰りの観光客数を抑える目的で、繁忙期で最大10ユーロ(約1390円)の観光税を年内に導入予定。タイでも、今年6月より外国人旅行者から300バーツ(約1200円)を入国税として徴収する予定です。その税金は観光地の開発整備や旅行者の医療保険として使われます。他にも、バルセロナなどスペインのいくつかの都市でも年内に観光税の引き上げが行われる予定です。

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