「5大変化」で日本人の旅行は2023年かなり変わる 主要観光地から自分が好きな場所へ行く時代に
ノーザンパシフィック航空(アメリカ)はアラスカ・アンカレッジを拠点とし今年運航を開始予定。日本、及び韓国へも年内就航を予定しており、東アジアからアメリカおよびメキシコへ向かう選択肢としてアラスカ経由が加わります。さらに同社は北マリアナ諸島での合弁会社設立を計画しており、将来的には日本〜サイパン線開設も目指しています。
日本でも今年、新たな航空会社が誕生します。新潟空港を拠点とする格安航空会社のトキエア(新潟)は、今年6月までに新潟〜札幌丘珠線の就航を予定。今秋以降で新潟と仙台、中部、神戸を結ぶ路線、および佐渡と新潟、成田を結ぶ路線の開設も予定しています。国内線の新規参入は大手傘下や外資系を除けば、2009年のフジドリームエアラインズ(静岡)以来14年ぶりとなります。
ほかにも世界では、マラブ(ドイツ)、ボンザ(オーストラリア)、アンティグア航空(アンティグア・バーブーダ)、ガーナ航空(ガーナ)、バリュージェット(ナイジェリア)などの新しい航空会社がすでに運航開始、または年内での運航開始を予定し、コロナ禍前には無かった旅のルートがどんどん増えています。
旅行先や旅行手段も「サステナブル」が意識される
4. ハイブリッドな移動 〜進化するサステナブルツーリズム
観光地本来の姿を持続的に保ったうえで観光する「サステナブル・ツーリズム」は、日本でも認知されつつありますが、「Future of Global Tourism Demand」(オーストラリア政府観光局 2022年)によると、日本人の旅行する際の「サステナブル」への意識は、調査をした20カ国中最下位。
一方、世界では、使い捨てプラスチック廃止などのサステナブルな取り組みを行っているホテルを優先的に選ぶことや、コストが高くなったとしても自然とより共存した形のツアーを選ぶなど意識が浸透しています。
さらには、サステナブルを意識するのは、旅先のホテルやアクティビティ選択だけではありません。近年、移動手段についてもサステナブルなものへの転換が始まっています。フランスでは、昨年4月から鉄道やバスで2時間半以内に移動できる国内へのフライトを禁止する法律が施行され、これにより国内線による二酸化炭素排出量が12%削減されました。
さすがに旅行の際に長距離移動で飛行機を使わないのは難しいかもしれません。しかし、飛行機を使ったとしても、旅の途中の近距離、中距離の移動は鉄道や自転車などを利用した「ハイブリッド」な移動を選択する人が増えてきています。
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