「5大変化」で日本人の旅行は2023年かなり変わる 主要観光地から自分が好きな場所へ行く時代に

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また、観光税とは目的が異なりますが、欧州連合(EU)では今年11月までに「ETIAS(エティアス)」と呼ばれるアメリカのESTAと同じ仕組みの「事前渡航認証システム」を導入予定です。これまでは日本からの観光や短期ビジネスでの渡航はビザ免除でしたが、これにより事前にETIASのウェブ申請および7ユーロ(予定、約970円)の支払いが必要となります。

これまでは量を重視することが多かった観光施策の質を求める方針への転換が世界的にトレンドになってきており、そういった国や地域の今後の動向が注目されます。

若い世代は「自分に優しい旅」を求めている

2. 自分に優しい旅 〜ウェルネス&リトリート

コロナ禍で自分と向き合う時間が増えたことにより、これまで以上に個人の価値観が顕在化し、必ずしも「有名観光地へ行く」ことだけが旅行の目的ではなくってきています。そんな中、特にミレニアル世代を中心に人気となっている旅のキーワードは、ウェルネス&リトリート。心と体を癒やし、自分を大切にする旅行です。

例えば、旅先でヨガなどのフィットネスやスポーツを体験する、スパでのマッサージやサウナ、温泉などでリラックスする、健康食を選ぶなど心と体を癒やす目的のアクティビティが、観光地をめぐることと変わらない目的の1つになっています。

大自然の中を散歩したり、スマホの電源を切ってデジタルデトックスをしたり、非日常だからこそできるアクティビティも人気。また、現地の伝統医療を取り入れたホテル、睡眠改善や体質改善などをプログラムとして提供するホテルといった、ウェルネス&リトリートに特化したホテルも世界だけでなく、日本でも増加しています。

3. 航空会社の復活 〜新規就航から新会社設立まで

旅行の回復に伴い、国際線の運航再開のニュースだけでなく、新規就航のニュースも続々届いています。当初は2020年3月就航予定だったエル・アル航空(イスラエル)が、3月1日に成田〜テルアビブ線(週2便)を開設。ウエストジェット航空(カナダ)はアジア初路線として、4月30日に成田〜カルガリー線(週3便)を始めます。ヴァージン・オーストラリア航空(オーストラリア)は、6月28日に羽田〜ケアンズ線(毎日1便)を就航予定で、いずれも日本初就航の航空会社となります。

また、新たな航空会社も世界中あちこちで立ち上がっています。グレーターベイ航空(香港)は昨年7月に1路線目(香港〜バンコク)を就航し、今月12日より成田〜香港線を開設し、日本初就航を果たしました。

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