旅の熟練者が語るハワイの意外すぎる楽しみ方 年を重ねて大きく変わった旅の楽しみ方
1964年の世界1周が初めての海外行き。以来、多くの旅を重ねてきた。海外での仕事も多かったが、プライベートの旅も多かった。かつては、タフな旅、アドベンチャーのような旅もずいぶんした。
でも、歳を重ねてからは、穏やかな……いや「怠惰な」と言ったほうがいいような旅に変わった。
前にも書いたと思うが、最近のプライベートな旅(年に1~2回の家内との旅)は、定点滞在型? 好きな街の好きなホテルに泊まって、ただ、のんびりと時を過ごす……そんな旅だ。
ここ10~15年くらいの旅先は、ミラノ、ロンドン、パリ、ウィーン、ミュンヘン、サンフランシスコ、ハワイ(ホノルル)に決まっている。なかでも回数を重ねているのはウィーンとハワイ。とくにここ数年はハワイが多くなった。
とにかくハワイは居心地がいい
そうなったいちばんの理由は、家内が長時間のフライトを嫌がるようになったためだが、僕もハワイなら異存はない。まぶしいほどの明るい陽射し、ブルーグリーンに輝く鮮やかな海、短パンとTシャツが最もなじむ街、海の音を聞きながらの食事、バニヤンツリーの木陰で楽しむライブ……。とにかく、ハワイは居心地がいい!
ハワイもホテルは決まっている。ホテルだけではなく部屋も。ワイキキビーチとダイヤモンドヘッドが見えるオーシャンフロントの角部屋。フロアは4~6階をリクエストする。ハワイを過ごす時間で、いちばん多くを占めるのはホテルのテラス。角部屋と決めているのも、テラスからの眺望が超ワイドだから。
窓を開け放つとハワイの風が心地よく吹き抜けてゆくのも、角部屋ならではの心地よさだ。それに、4~6階辺りだと、ビーチや街のざわめきがいい感じで聞こえてくる。ワイキキにいるという実感が心地よく伝わってくる。