月に300商品!ガチャガチャ"第4次ブーム"の真相 「コップのフチ子」以降続くカプセルトイ人気
かつては子どもの楽しむものだったガチャガチャだが、専門店に行くと大人が夢中になり、出てくる商品に一喜一憂する姿も。そんなガチャガチャは現在、第4次ブームに突入し、市場もますます盛り上がりを見せている。なぜこれほど人気となっているのか、その背景に迫った。
市場規模は約610億円
「何が出てくるかわからないおみくじのようなドキドキ感が楽しいし、アクセサリー感覚でバッグにつけることもできる。いろいろな種類があるので、気がつくと1000円くらいは使っちゃいます」
そう話してくれたのは、仕事帰りにカプセルトイ専門店『ガチャガチャの森』に立ち寄ったという30代の女性。コインを入れて回転式レバーを回すと、カプセルに入った玩具やグッズが出てくるカプセルトイは、現在、女性を中心に人気が拡大し、全国におよそ7万もの店舗に設置されているほど市場が成長しているという。
カプセルトイ業界の歴史やビジネス事情に精通する、日本ガチャガチャ協会代表理事・小野尾勝彦さんは、「ガチャガチャは第4次ブームに突入している」と説明する。
「2022年のガチャガチャの市場規模は、約610億円。前年が450億円だったので、この1年で160億円も伸びています。かつてはスーパーなどに設置されていたガチャガチャですが、近年は全国に86店舗展開している『ガチャガチャの森』のような専門店が増え、大人の女性でも入りやすい空間を演出しています」(小野尾さん、以下同)