AIを生かした1つ目の目玉になるのが、消しゴムマジックを編集機能に拡大した「編集マジック」だ。消しゴムマジックは、写真に写り込んでしまった障害物や人をあたかも最初からいなかったかのように自動で消すことができる機能だが、編集マジックは、一歩踏み込んでユーザー自身で写真を加工できる機能。生成AIを活用し、編集で不足している部分を補っている。
AIをフル活用した、魔法のような編集機能
例えば、写真に写っている人物を移動させるといったことが可能。写真から人物を切り抜いても、当然ながらその背後は写っていないが、編集マジックでは、これを生成AIで書き足し、あたかも人だけが移動したかのように写真を加工できる。人物を指で指定し、ドラッグしていくだけでよく、難しい操作は不要。専門的な知識なしでも編集ができる。
また、空の色を変えて夕方のようにしたり、晴れた日のようにしたりといった編集も可能。写真に空が写っているかどうかもアプリ側が自動で判別し、選択肢が提示される。写真の背景をボカしてポートレートのようにするといったことも可能。AIをフル活用して、複雑だった編集をスマホだけで簡単にできるようにしているのが、編集マジックが“魔法(マジック)”と呼ばれるゆえんだ。
編集マジックとは別機能だが、「ベストテイク」もおもしろい。こちらは、集合写真で利用できる機能。複数枚撮った集合写真を合成し、写った人の顔をすげ替えることでベストな1枚を作り出してしまうことができる。AIが人物の顔を検知し、1人ずつ顔の差し替えが可能。あたかも最初からその顔で写っていたかのような、背景にきちんとなじんだ形で合成される。
集合写真を撮るとわかるが、3、4人程度でも全員がバチっと目を見開いてくれないことは多い。まばたきのタイミングが合わず、1人だけ目をつぶった写真になってしまうことはままある。撮り直したら、今度は表情がイマイチといったように、ベストな1枚を撮るのはなかなか時間がかかる。ベストテイクは、この手間をAIで軽減する機能。こちらも、Pixel 8/8 Proであれば、簡単に使うことができる。AIや生成AIを使い、写真の編集をより身近にしたのがPixel 8/8 Proの売りの1つと言えるだろう。
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