中国でiPhoneとファーウェイ・スマホ戦争が再開 「寝ていても売れる」iPhoneにファーウェイが挑む
アップルは2023年9月12日、新機種のiPhone15(以下、i15)シリーズを発表した。一方で、新機種に目新しさはなく、突出した違いと言えば10年採用してきたライトニングケーブル接続がUSB-Cタイプに変わっただけだという声も出ている。
しかし、これだけでもアップルファンの買い替えモチベーションには十分の理由であり、9月15日の販売予約以来、さまざまな市場で旋風を巻き起こしている。
中国での予約は好調だったが…
iPhoneの3大市場の1つである日本では、9月18日にアップルジャパンの公式サイトでPro Maxの予約が始まった。機種のカラーによって納入まで5~8週待ち、Pro Maxよりやや画面が小さく価格も低めのProで4~5週待ちとなっている。さらに安価なi15やi15 Plusとなると、アメリカや中国に比べやや長く2~3週待ちの状況だ。
iPhoneにとって第2市場のアメリカでは、本社所在としての地の利はあるものの、最上位機種の予約では消費者が得をした様子はない。Pro Maxのブルーやブラックで比較的短い3~4週待ち、注目のチタンカラーでは6~7週待ちだ。
つまり消費者は11月になってようやく携帯が手元に届くのであり、Proの待ち時間はやや短いものの公式サイト経由でも半月は待たされる状況にある。
一方、安価なi15やi15 Plusでは、アメリカ市場での供給量は十分あり、消費者がブルーやブラックを予約すると9月22日、つまり販売と同時に手にすることができた。
2023年第2四半期で、アメリカ以上にアップル新機種に注目したのは、iPhoneの世界売上トップである中国だった。同国のメディアの多数は、「予想をはるかに上回った」として好意的に報道している。
アップルチャイナの公式サイトで販売予約がスタートすると、アクセスの多さからサーバーが瞬く間にダウン。この状況に中国国内のネットユーザーは、「誰もがアップルはイノベーションに欠けるとか、面白みがないとか言うが『体は正直』である」と揶揄(やゆ)したのだった。
アップルチャイナの公式サイトの予約開始からほぼ3分で、Pro Maxでは4~7週待ち。Proの初回予約に間に合わなかった人はおよそ1カ月後に手にできる状況だったのである。
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