「SNS投稿の見逃し不安」が招く"不眠"の恐ろしさ いいね!やこまめな返信への焦りが引き金にも

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

スマホ依存によるスマホ認知症と、それによって起こる脳過労を放っておくと、将来うつ病になるリスクがとても高くなります。これはスマホ依存によって脳が受けているダメージが想像以上に大きいことの現れであることから、「スマホ依存によるうつ病と将来の認知症は人ごとではない!」と言ってもいいでしょう。

スマホ認知症や脳過労は、脳の健全なバランスを失っている状態です。「もの忘れが増えた」「うっかりミスが増えた」「集中できない」「疲れが取れない」「落ち込みやすい」「身体の調子がおかしい」などの症状は、日々のオーバーワークで疲労した脳が発しているSOS。早急に治療しなければならないというサインです。

ぼんやりタイムと睡眠が脳の健康を維持する

スマホからやってくる情報の洪水に依存するばかりで、「自分で考える」という機能を使わなければ、間違いなく脳は退化します。現代はさらにそこに、脳過労と睡眠負債というダメージが加わって、脳の「考える機能」がフリーズしかかっています。

『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』(すばる舎)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

デフォルトモード・ネットワークとは、「何もしていないときに活発になるニュートラルな脳」のこと。いわば、「頭をぼーっとさせるぼんやりタイム」です。

人は、「ぼんやりしているときのアイドリング状態」や「我に返る」ことによって脳の健康を維持したり、脳の力をより発揮させることができます。本来なら、多くの仕事を抱え、朝から晩までぼんやりする暇もないくらい忙しい生活を送っている人ほど、このデフォルトモード・ネットワークを起動する時間が必要なのです。

加えて、デフォルトモード・ネットワークの大きな働きの一つは、「自分という人間を見失わないためのシステム」だということ。ぼんやりすることで自己モニタリング機能を働かせ、「我を忘れず、我に返る」ことが、脳を休め、脳過労の改善に大きく貢献するのです。

そして「睡眠」は脳をリセットすることなので、デフォルトモード・ネットワークと同じ役割を果たします。

奥村 歩 日本認知症学会専門医・指導医 おくむらメモリークリニック理事長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おくむら あゆみ / Ayumi Okumura

1961年生まれ。長野県出身の医学博士。岐阜大学医学部卒業、同大学大学院医学博士課程修了。 アメリカ・ノースカロライナ神経科学センターに留学後、岐阜大学付属病院脳 神経外科病棟医長併任講師、木沢記念病院勤務を経て、2008年に「おくむらメモリークリニック」を開院。設置した「もの忘れ外来」には全国から多くの人が来院し、これまでに10万人以上の脳を診断。脳神経外科医として認知 症やうつ病に関する診察も多く経験し、日本脳神経外科学会(評議員)・日本認知症学会(専門医・指導医)・日本うつ病学会他の学会で活躍している。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事