全体の会話の流れをわかりやすくお伝えします。
上司:「配属されてどう?」
Aさん:「まだドキドキしていますが、仕事が楽しみです」
上司:「そうだよね。僕も配属は10年前だけど本当にガチガチだったよ。リラックスしてね」
Aさん:「ありがとうございます。リラックスできるように頑張ります」
上司:「ちなみに、特に楽しみだと感じることは何かな?」
Aさん:「新しいことができるのが楽しみです」
このように3つのステップを行いながら、相手を「観察」しつつ関係開始をスムーズに行っていきます。また、「観察」することとしては、価値観や「本音」と「建前」です。
9割が「嫌われない戦略」をとっている
ほとんどの人が、「嫌われない戦略」を無意識にとっていることから相手が求めていそうなことを口にしていることがあります。
つまり、この会話でいうと「ドキドキしていますが、仕事が楽しみ」「新しいことができるのが楽しみ」という部分です。この部分が 「本音」と「建前」どちらなのかを「相手の表情」や「目線」や「言い方」などを見ながら見極めていきます。そして、どんどんAさんの価値観や特徴を自分の中で、ストックしていってください。
当然ですが関係開始が行われるシーンや関係性によって話される内容は変わります。
例えば、「喫煙所」「飲み会」などのシーンや、上司と部下という関係性ではなく「同僚」などであれば、もう少し砕けた「趣味」「出身地」などの話から始めたほうが適切です。
ただ、少し砕けた場でよく使用されている、質問の中で一番無駄な「私、何歳に見える?」だけは使い道がないので捨てましょう。
万が一、あなたが、この地獄の質問を相手からされた場合は、「何歳かも気になるけど、お腹空かない?」と思い切ってアホのフリをして話を逸らすことをお勧めします。なぜなら、正直に答えても、ボケても、正解を出しても、変な空気になるからです……。
さて、コミュニケーションの技術を身につけようとしても結局のところ「嫌われたらどうしよう……」「面白くないと思われたらどうしよう……」などの精神的なブレーキによって、行動ができずに立ち往生してしまうことがあります。
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