ここまでの会話術を聞いて「ちょっとでも失敗したら取り返しがつかない」「自己開示が重要なのはわかるが苦手」など苦手意識や恐怖心を感じる方もいるのではないでしょうか。
会話では失敗しても簡単に取り返しができる
そこで、精神的なブレーキを少しでも軽減するために、関係開始における信頼獲得の構造を説明できればと思います。
実は、信頼関係を築いていくときは、1回失敗して終わりとなることはなく、何度でも会話の中で取り返しがきく構造になっています。
会話の中で互いの信頼度がUP・DOWNしていくということです。仮に「失敗したな……」と思っても、信頼の合格ラインを下回る壊滅的な発言をしなければ信頼度はUPする可能性が高いということです。
壊滅的な発言とは、「宗教」「政治」「結婚観」「ジェンダー」「下ネタ」「自虐」「相手を馬鹿にする」 など。思想に関わり、意見が対立する可能性があることは触れないということです。
もし、壊滅的な話をしていないにもかかわらず、相手の信頼の合格ラインを下回った場合は、「あなたの人生にとって必要がない人」と割り切りましょう。
人間関係に悩む多くの人は、「あなたのことを好きな人」や「あなたが大切だと思う人」ではなく、「あなたのことを嫌いな人」や「あなたが苦手だと思う人」に意識を奪われ、関係性を改善しようと時間を費やします。
このような思考のことを私は「破滅思考」と呼んでいます。
ついつい初対面の関係開始では、「破滅思考」に陥りやすくなっています。不用意に「信頼獲得したい!」と思わないように要注意です。
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