40歳看護師✕「ロリータファッション」貫く生き方 日本発祥の文化!「二足のわらじ」海外で超人気

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現在に至るまで、ロリータファッションモデルとしての心境の変化もあった。10代は「趣味」で、20代からは看護師との「二足のわらじ」に。

そして、40代の今は「多様性の時代になり、ここまでモデルをやれるとは思わなかった」という。

批判を浴びる愛好者の「矢面に立てれば」

SNSのプロフィール欄には「ロリータモデル&正看護師」と、現在も記載している。

理由は、ロリータファッションへの偏見や誤解を拭うため。

ときに「お菓子の国から来た人」などの声にもさらされつつも、同じファッションをこよなく愛する人の「矢面に立てれば」と意気込む。

モデルを「続けられるかわからない。でも、やり続けたい」と覚悟(撮影:梅谷秀司)

看護師の肩書は「自分の武器」として。モデルの仕事を続けられるかと危うさも感じつつ、「できるのであれば50代、60代になっても続けていたい」と誓う。

その生きざまは、誰もが「何者か」になりたいと願う時代にも通じると考えてやまない。現代は「自由な時代」とする青木さんからのメッセージは、そう願う人たちの背中を押す。

日本のみならず海外でも「第一人者」として厚い支持(写真:青木美沙子さん提供)

「今は、SNSで自由な発信ができて、レスポンスがもらえますし。インフルエンサーとしての生き方もある時代なので、あきらめずに突き進むのが大事だなと。私は、ロリータファッションで強くなれたので。みなさんも、好きなものと出会ってほしいです」

生き方は多種多様。SNSで存在感を示せる現代は、何かを“はじめること”そして“継続すること”が重要だといわれている。

青木さんの“貫く”人生には、学ぶべきものがたくさんある

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*この記事のつづき:「中国でフォロワー100万」日本人モデル、驚く正体

*この記事の中国語版はこちら:40岁的她,仍坚持护士+"洛丽塔时尚"的生活方式

カネコ シュウヘイ 編集者・ライター

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Shuhei Kaneko

1983年11月8日生まれ。埼玉県出身。編集者・ライター。成城大学文芸学部卒。20代後半に自動車系雑誌の編集プロダクションから独立。以降、フリーランスとして活動を続ける。ライブへ月4〜5回通うほど根っからのアイドル好きが講じて、2014年頃からはエンターテインメント分野を中心に、取材・執筆へ尽力する。雑誌、Web、書籍と媒体は問わず。ブックライターも担う。

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