青木さんには「看護師」の顔もある。
現在は月数回、シフト制の訪問看護師として活動。ロリータファッションモデルとして、渡航できずにいたコロナ禍では「毎日出勤していた」という。
小学校から高校にかけて、看護師が活躍するドラマ『ナースのお仕事』や『ER緊急救命室』に触発されて「自立できる仕事を」と決意。看護学科のある高校へ進学した。
看護師だから「モデルをやめるべき」と厳しい声も
卒業とともに准看護師の資格を取得したのち、短大を出て正看護師に。大学の附属病院に採用され、ロリータファッションモデルとの「二足のわらじ」の生活がスタートした。
しかし、冷たい目を向ける人もいる。人の命を預かる医療の現場では、対極的な印象もある職業とのかけもちをよく思わず、ときに「看護師なんだから、モデルはやめるべき」と手厳しい声もあった。
自己犠牲の精神、真面目さを求められる現場では、通勤時の私服であってもロリータスタイルへの苦言を呈される。医療関係の説明会では「真面目にやれ」と頭を叩かれ、職場では「そんな格好で来て……」とけげんな顔をする同僚もいた。
それでも、青木さんは「偏った見方は仕方ないし、仕事をとにかくちゃんとやろうと思っていました」と振り返る。
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