「お金で安全、買うはずが…」アフリカ旅、衝撃結末 エチオピア「紛争」で目撃した貧困社会のリアル

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小
アフリカ旅はお金で安全を買える。しかし、通用しないことも……(写真:筆者撮影)
離婚を機に世界一周花嫁探しの旅に出た敏腕テレビディレクターの後藤隆一郎氏。
諸国を巡りながら多くの女性、そしてトラブルに遭遇するうちに自分を見つめ直し、いつしか花嫁探しは自分探しへ。日本を出発してから2年9ヶ月後、彼はアフリカにいた。
異文化の中を歩くにはどんな注意が必要なのか? 敏腕テレビマンが見た貧困社会のリアルとは? 『花嫁を探しに、世界一周の旅に出た』から、今回は2018年7月に訪れたエチオピアで、命の危機に晒されながら学んだエピソードをお届けする(本原稿は上記書籍から抜粋・再構成しています)。

「安全を金で買うしかない」アフリカ旅

テレビの仕事をしている時、とにかく時間がなくて、お金で時間を買っていた。ギリギリまでPCで作業し、電車ではなくタクシーで移動。タクシー内でもカタカタとキーボードを叩いた。

しかし、すっかり旅に馴染んでからは、時間でお金を買う生活になった。わずか100円をケチるため20キロのバックパックを背負い、灼熱の太陽の下、平気で数キロは歩く

最初は真逆の価値観を楽しんでいたが、この頃にはごくごく普通のこととして肌身に染み込んでいた。

だが、今は時間がない。ここで両替にもたつくと、最終のゴンダール行きのバスを逃してしまう。お金に関してはかなり慎重になっている。

アフリカ旅はお金で安全を買える高い宿は安全だし、強盗にあってもお金で解決できる。もちろん、病院にも行ける

次ページUSドルを手に入れる最適で意外な方法
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT