離婚を機に世界一周花嫁探しの旅に出た敏腕テレビディレクターの後藤隆一郎氏。
諸国を巡りながら多くの女性、そしてトラブルに遭遇するうちに自分を見つめ直し、いつしか花嫁探しは自分探しへ。日本を出発してから2年9ヶ月後、彼はアフリカにいた。
異文化の中を歩くにはどんな注意が必要なのか? 敏腕テレビマンが見た貧困社会のリアルとは? 『
花嫁を探しに、世界一周の旅に出た』から、今回は2018年7月に訪れたエチオピアで、命の危機に晒されながら学んだエピソードをお届けする(本原稿は上記書籍から抜粋・再構成しています)。
「安全を金で買うしかない」アフリカ旅
テレビの仕事をしている時、とにかく時間がなくて、お金で時間を買っていた。ギリギリまでPCで作業し、電車ではなくタクシーで移動。タクシー内でもカタカタとキーボードを叩いた。
しかし、すっかり旅に馴染んでからは、時間でお金を買う生活になった。わずか100円をケチるため20キロのバックパックを背負い、灼熱の太陽の下、平気で数キロは歩く。
最初は真逆の価値観を楽しんでいたが、この頃にはごくごく普通のこととして肌身に染み込んでいた。
だが、今は時間がない。ここで両替にもたつくと、最終のゴンダール行きのバスを逃してしまう。お金に関してはかなり慎重になっている。
アフリカ旅はお金で安全を買える。高い宿は安全だし、強盗にあってもお金で解決できる。もちろん、病院にも行ける。
エチオピア「紛争」で目撃した貧困社会のリアル
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スーダンとエチオピアの国境を目指すバンの車内
(写真:著者提供)
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国境行きのバンが満席だったので窓に足をかけて乗る乗客
(写真:著者提供)
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エチオピアとの国境を目指す人々
(写真:著者提供)
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エチオピア陸軍
(写真:著者提供)
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エチオピア陸軍も牛が道路を横切る時には徐行する
(写真:著者提供)
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エチオピア陸軍施設
(写真:著者提供)
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エチオピア陸軍施設
(写真:著者提供)
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襲撃をうけたミニバス―車内には血が飛び散っていた
(写真:著者提供)
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襲撃をうけ割れてしまった窓ガラス
(写真:著者提供)
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襲撃で怪我をした乗合バスの乗客―彼は軽傷
(写真:著者提供)
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襲撃を受け軍事施設に逃げ込んだ民間人
(写真:著者提供)
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