一方、内装では、ここ数年に登場したホンダ車のトレンドといえる水平基調のインストルメントパネルを採用し、見通しのいい前方視界を実現する。シートなどに高級レザーを用いたインテリアのカラーは、ピアノブラックを基調とし、各部に微細立体柄の金属調高輝度フィルムを装備することで、高級感を演出。また、手が触れやすい部分には、柔らかい感触のソフトマテリアルを用いることで、乗車時の心地よさにも貢献する。
新型の内装は、光の演出により、上質感や快適性を追求していることも特徴だ。インパネラインやドアラインなど、各部にアンビエントライトを採用。これは、レッドやブルー、ホワイトやアンバーなど、さまざまな色調が用意されているマルチカラーのLEDライトだ。例えば、通常はホワイトのライトが、エアコンの設定温度を上げるとレッドに変わったり、逆に下げるとブルーになったりするなど、車両の設定と連動して光が変化するギミックを用いている。
また、ドアを開けた際は、ブルーのライトがアンバーになるなどで、後方から近づく車両や歩行者がいないことを確認するよう注意喚起するといった機能を持つ。なお、カラーは、一定時間(約2分間隔)で自動に変化する「レコメンドカラーモード」で全7色、好きな1色を選んで固定する「テーマカラーモード」では全10色から選ぶことができる。
運転中でも操作しやすいインターフェースとHMI
さまざまな装備を持つ近年のクルマでは、各機能のスイッチ類が、いかに直感的で使いやすいのかも重要なファクターだ。いわゆる「HMI(Human Machine Interface/ヒューマン・マシン・インターフェースの略)」と呼ばれる概念だが、新型アコードはこの点についても、かなり革新的な新装備を採用している。
まず、12.3インチという大型のディスプレイオーディオと、さまざまなスイッチ類を統合した集中スイッチ「エクスペリエンス・セレクションダイヤル」の搭載だ。例えば、エアコンの設定温度を変えたい場合、エクスペリエンス・セレクションダイヤルをまわすと、ディスプレイオーディオにセレクターが表示され、「おすすめAUTO」「すずしめAUTO」「あたたかめAUTO」「急速冷房」などの各モードが現れる。ダイヤルを回転させ好みのモードを選び、ダイヤルを押せば選んだモードに設定が切り替わる。
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