我が子が、どうやら「悪いグループ」に入っているらしい……。そんなとき、親はどうしたらいいのだろうか。
「ヤバい」「ウザい」といった言葉を言いかえながら語彙を増やす児童書『マンガで笑って、言葉の達人!超こども言いかえ図鑑』著者の一人である小川晶子氏が、10万部突破のベストセラー『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』、新刊『犯罪心理学者は見た危ない子育て』著者である出口保行氏に「子どもが悪いグループにいるときの対処法」を聞いた。
前回の記事はこちら:「やたら『ウザい』ばかり言う子どもに潜む深刻問題」
優しくしてくれた人が、悪い人だった
小川:『犯罪心理学者は見た危ない子育て』は、親の養育態度を「過保護型」「甘やかし型」「高圧型」「無関心型」の4つに分け、それぞれに偏った場合の危険性について非行少年の事例を挙げながら解説されていました。
事例は極端ではありますが、まったく遠い話でもありません。「すぐ隣にある話」です。私自身は、さすがに「無関心型」ではないだろうと思っていましたが、けっこうヒヤリとする部分もありました。事例のアヤノの両親は仕事熱心で、アヤノには表面的には優しい言葉をかけているし、何不自由ない暮らしをさせているんですよね。
(補足)アヤノについて:仕事熱心な両親のもとで育つ。両親はアヤノに対してDVを行うことはなく、表面的には優しい態度で接し、何不自由ない暮らしをさせている。しかし、仕事の忙しさにかまけてアヤノを放任し、話を聞かず。寂しさを抱えたアヤノは、甘い言葉をかけてきた半グレグループの少年に熱を上げ、犯罪に手を染めるようになる――。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事