正真正銘の「論破王」孟子が実は超現代的な理由 古典の教養がないことは「致命的な弱点」になる
なぜ「無敵の人」が増え続けるのか、保守と革新は争うのか、人間性と能力は比例するのか。このたび上梓された大場一央氏の『武器としての「中国思想」』では、私たちの日常で起こっている出来事や、現代社会のホットな話題を切り口に、わかりやすく中国思想を解説している。
同書を『日本思想史新論』などの著書があり、政治経済思想を専門とする評論家・中野剛志氏が読み解く。
瞬殺される古典不要説
昨今、教育改革が議論されるたびに、古典の必要性が論争になる。
例えば、「ひろゆき」こと西村博之氏は、自身のX(旧ツイッター)で「古文・漢文は、センター試験以降、全く使わない人が多数なので、『お金の貯め方』『生活保護、失業保険等の社会保障の取り方』『宗教』『PCスキル』の教育と入れ替えたほうが良い派です。古文漢文はやりたい人が学問としてやればいいだけで必須にする必要ないかと」と投稿していた。
古典など学んでも、何の役にも立たないというわけだ。
だが、そんな俗説を、大場一央氏著の新刊『武器としての「中国思想」』は瞬殺してしまう。
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