東大生も悩んでた「やる気が出ない問題」解決3策 「3、2、1の法則」「行動を分解」…知ってて損なし

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まずは、「行動の分解」です。

やる気を出す工夫1:行動を分解する

そもそも人は、なぜやる気がなくなってしまうのでしょうか? それは、行動を始めるときに、「やること」が膨大に見えてしまうからです。

このシーズンになると、夏休みの宿題を思い出しますね。夏休みの間に宿題をぜんぜんやらずに、8月31日になって泣きを見ていたのは私だけではないと思うのですが、夏休みの宿題は「溜め込んで」しまうとやる気が一気になくなってしまうものですよね。

そのときの心理状態を思い返すとこんな感じです。

「終わる気がしない!」「そもそもどこから手をつけていいかわからない!」と。つまり、量が膨大だと「何をやればいいのか」がわからなくなってしまうというわけです。

さて、僕は夏休みにずっとテレビゲームばかりやっていたのですが、テレビゲームはプレイヤーの「やる気」をうまく引き出す仕掛けを作っています。「この村からこの村に移動してください」「この洞窟の奥まで進みましょう」と、いろんな局面できちんと「何をするべきか」を画面に表示してくれるのです。

または、最近のスマホゲームでは、「ボックスを開いたらアイテムゲット!」「ログインしたらボーナスゲット!」と、「やるべきこと」を提示したうえで、それをクリアしたらプレゼントまでもらえるようになっているのです。

つまり、「夏休みの宿題のやる気が出ないのにゲームはやる気が出る」のは、「次にやるべき行動が明確になっていないから」なのではないでしょうか。

だからこそ、東大生はどんな物事でも、行動の細分化をします

「夏休みの宿題をやる」ではなく、「1:まずはノートを用意する」「2:そこの1ページ目に、こういうことを書き出す」「3:次にネットでこういうことを調べる」と、やるべきことを分解して考えます。心の中でやるべきことを分解して、1から順番にやっていくのです。

「この本を読む」みたいな簡単なものだったとしても、「まずは席に座る」「本を右手で持つ」「左手でページをめくる」と、本当に細かく行動や動作を分解するのです。

イメージとしては、自分の身体という名前のロボットをボタン操作で動かすような感覚です。こうして行動を分解できれば、やることが明確になって、ゲームのように1つひとつの動作を完了させていく感覚で物事に取り組めます。ぜひやってみましょう。

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