東大生も悩んでた「やる気が出ない問題」解決3策 「3、2、1の法則」「行動を分解」…知ってて損なし

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最後は、「キリを悪くする」です。

やる気を出す工夫3:キリを悪くする

多くの人は、何かを実践するときに「キリよく物事を終わらせよう」とすると思います。例えば仕事でも、「あと数ページで終わるから、ここまで終わらせてから帰ろう」とかしますよね。

でも、それだとなかなか、次の日にやる気が出ないことがあるのです。

逆に、キリが悪いところで切り上げておいたら、「昨日の仕事、あとちょっとだったな。とりあえずそこからやるか」と思えるようになります。キリがいいところまで終わらせると、はじめからリセットして行動することになってしまうんですよね。「また1からやらなきゃ。大変だなあ」と思ってしまうわけです。

ゲームでは、「はじめからスタートする」と「つづきからスタートする」という2択がありますよね。そして人間はやっぱり、「つづきからスタート」のほうがやる気が出ます。0からやり直すような感覚だと、やる気が下がってしまうわけです。

だからこそ、途中の状態で勉強や仕事を投げ出すようにして、次の日にその続きからできるようにしておきましょう。もう数分で終わる仕事をあえて次の日に持ち越したり、もう数ページで読み終わる本をそのままにしたり、「もう少し」であえて止めるのです。

こうすることで、少しもやもやした感覚になるかもしれませんが、その「もやもや」が次の日のやる気につながるのです。

いかがでしょうか? やる気が出ないときには、ぜひ参考にしてみてもらえればと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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