1年前の新聞と10年前の本で得られる知識の大差 読書の習慣のない人が知らない本当のメリット

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例えば、これからTwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を始めたいという人。そういう人は、まず何をするでしょうか?

自分でSNSのアカウントを作り、自力で試行錯誤しながら、SNSを使い始める。あれこれいろいろと試しながら、何とか使い方を学習して、3カ月くらいしてようやくひと通りの機能が使いこなせるようになります。

1日1時間だとしても90時間。だいたい100時間程度の試行錯誤をすれば、自力でSNSを使えるようになるでしょう。

でも、もっと簡単な方法があります。SNSを始めようと思ったら、まずそのSNSについての本を1冊読んでみるのです。

本を読んで基本をきちんと学んでからSNSを使い始めれば、100時間かかる試行錯誤が10時間に短縮できるかもしれません。たった1500円の本を数時間かけて読むだけで、90時間節約できるのです。あなたの時給が1200円だとしたら、10万円以上の節約です。

新しいことを始める場合、ゼロから試行錯誤する必要はないのです。何百時間も試行錯誤してくれている先人がいて、本にまとめてくれているのですから、その先人から試行錯誤の結果を学べば良いのです。

他人の経験はお金で買える

これは、決して「試行錯誤は必要ない」ということではありません。

試行錯誤は重要です。成長や成功のためには、試行錯誤は絶対に必要です。

『読書脳』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

私もYouTubeやTwitterを始めるにあたって、膨大な時間をかけて試行錯誤をしています。しかし、最初に本を1冊読むだけで、「基本操作や基本的な使い方」にかける試行錯誤をショートカットすることができます。

いきなり高レベルな試行錯誤からスタートできるわけです。

それは、マラソンにおいて、いきなり10キロメートル地点からスタートするのと同じくらい有利な話です。本を1冊読むだけで、そんなセーフティーリードがもらえるのです。本には、何千人もの成功体験と何千人もの失敗体験が載っています。ありとあらゆる成功事例と失敗事例の集大成が、本といえます。

あなたがこれから何か新しいことを始める場合、完全にゼロからスタートするのと、「1000人の成功体験と1000人の失敗体験」を本で勉強してからスタートするのとでは、どちらが有利でしょうか。

もちろん他人の体験がそのまま全て自分に当てはまるとは限りませんが、他人の体験を参考にすることで、自分でゼロから行う無駄な試行錯誤を全て省略できます。読書によって誰もが陥りやすいありがちなパターンでの失敗を回避し、成功の道筋を最短で見つけ出すことができるでしょう。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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