どさくさに紛れ粗大ごみも「祭り」後の収集現場 いったい誰が「キレイ」に片づけているのか?

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このような流れのうち、どの部分を誰が担当するかはさまざまな事情により相違する。①②③のすべてを地元地方自治体が担う場合もあれば、事業系廃棄物の収集業者に委託する場合もある。

また、①と②を地元の自治会・町内会に依頼し、③のみ事業系廃棄物の収集業者に委託する場合もある。これらは祭りの規模、主催者・協賛の状況、協力事業会社の有無などといった要因により変わってくる。

なお、排出される可燃ごみは、清掃工場に搬入して焼却処理されていく。一方、ペットボトル・瓶・缶といった資源については、収集業者か中間処理業者で仕分けられた後、リサイクル業者に回されていく。

祭りの後のごみ収集の実際

ここからは具体的な例を挙げてみてみる。

1、行政が協力する神楽坂まつりのごみ収集

「神楽坂通り商店会」が主催する神楽坂まつりには阿波踊りとほおずき市があり、翌日には一度に大量のごみが排出される。それらは、来年度からは事業系ごみとして処理することになるが、今年度まではコミュニティ活動で生じた「ボランティアごみ」として新宿区が収集している。通常の収集業務に影響が出るため、別途清掃車を用意して収集作業を行う。

神楽坂まつり阿波踊り大会(筆者撮影)

ごみには、可燃ごみ、不燃ごみ、資源が同時に出されることが多いため、いったん清掃センターに持ち帰り、清掃職員が分別している。筆者も以前仕分け作業を行わせていただいた経験があるが、一緒くたになったごみを分ける作業は臭いも生じるため、かなり過酷な作業環境となる。

神楽坂まつりほおずき市で排出されたごみ(筆者撮影)

私たちの見えないところで人々が黙々と働き、祭りの後片付けが行われている。

2、仙台七夕まつりの竹収集と環境局によるリサイクル

仙台七夕まつりで生じるごみからは「竹飾り」も排出される。可燃ごみは清掃工場で焼却するが、竹については仙台市環境局がリサイクルを行っている。

仙台七夕祭りで排出される竹(写真:仙台市環境局提供)

祭りの翌日早朝、主催の仙台七夕まつり協賛会(仙台商工会議所)からの依頼を受けた環境局がごみの収集作業を行う。主会場が中心部の商店街のアーケード内であるため、人通りが少ないうちに収集を実施する必要があることから、早朝6時からの収集作業となっている。

その他、各地元商店会などからも排出されるため、合計20カ所ほどの商店街を回って、清掃車3台とダンプ3台、約25名体制で収集を行っている。

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