2020年以前のBYDは、中国の自動車業界においてとくに目立つ存在ではなかった。しかしその後、価格性能比の高さで競合他社を圧倒するEVやPHV(プラグインハイブリッド車)を続々と発売。中国の消費者の心をつかみ、販売台数と業績の急成長を実現した。
決算報告書によれば、2020年に1565億9000万元(約3兆636億円)だったBYDの売上高は、2022年には4240億6000万元(約8兆2966億円)と2年間で約2.7倍に増加。EVとPHVの販売台数は、2020年の合計18万9000台から2022年は同186万3000台に爆増した。
修士以上の高学歴社員1万人超
同じく決算報告書によれば、BYDの2020年のグループ従業員数は22万4000人だった。それが2022年には2.5倍以上の57万人に膨張し、そのうち修士以上の高学歴社員が1万1000人に上った。
「わが社は今後の2〜3年は『人海戦術』を続ける。研究開発人材の大量動員を通じて、革新的技術の開発能力を維持したい」。BYDの創業トップで董事長(会長に相当)を務める王伝福氏は、2023年3月に開催された機関投資家向けの事業説明会でそう述べていた。
(財新記者:余聡)
※原文の配信は7月29日
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