「ビッグモーター刑事事件化」弁護士180人の見解 弁護士の6割「ありうる」、立証困難の指摘も

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兼重宏行社長(撮影:今井康一)
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中古車販売大手ビッグモーターによる不正問題が連日報道されている。弁護士ドットコムは、会員の弁護士に保険金の不正請求問題や街路樹が枯れた問題についてアンケートを実施し(期間:8月7日〜10日)、180人から回答が寄せられた。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

その結果、社長と副社長の辞任で経営責任を果たせたとはいえないとの回答が約85%にのぼり、今後の経営への影響で破産の可能性もゼロではないと考えている弁護士が3分の2以上という結果となった。

「経営陣の辞任で責任は果たせない」が8割超

保険金の不正請求問題が発覚した後、兼重宏行社長と兼重宏一副社長は辞任したが、これをもって「経営責任が果たせたと考えているか」を弁護士に質問した。

問題発覚後に兼重宏行社長と兼重宏一副社長が辞任したことで経営責任を果たせたと考えますか?

結果は「果たせていない」が63.9%、「あまり果たせていない」が20.6%となり、否定的な見方の弁護士が約85%にのぼり、「果たせた」が0.6%、「多少は果たせた」が5%だった。

「果たせていない」「あまり果たせていない」とする意見では、辞任しても実際には問題が解決していないことや、元社長らがいまだに株主としては健在であることを指摘する声がある一方、「多少は果たせた」と回答した弁護士からは、これまでよりは経営環境の改善が見込めるとの意見もあった。

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