「ビッグモーター刑事事件化」弁護士180人の見解 弁護士の6割「ありうる」、立証困難の指摘も
<果たせた・多少は果たせた>
「経営責任という意味では最低ライン。そのうえで、新しい代表がどのように会社の舵を切るのかが重要」
「双方の影響がなくなればいくらかは経営環境の改善が見込める」
<果たせていない・あまり果たせていない>
「大株主であることに変わりがないから」
「会社に対する損害賠償責任を果たしていない」
「経営責任を果たしたと言えるためにはこのような問題が起こらない体制づくりが必要」
「持株も売却して会社への影響力を遮断しない限り、経営責任を果たしたとは言えない」
不正知らなかった可能性「ある」「多少ある」約15%にとどまる
保険金請求に関する一連の不正について、元社長は会見で「知らなかった」と述べたが、その可能性の有無を質問した。
結果は「ある」が6.5%、「多少ある」が9.7%と低い数字にとどまった。一方、「あまりない」「ない」はそれぞれ32.5%、33.1%となり、合計で全体の3分の2程度を占めた。
<ある・多少ある>
「会見の様子がわざととぼけているように見えなかった」
「報告が社長まであがらないことはよくあることのため」
「不都合なことが社長まで情報共有されていない可能性がある」
<ない・あまりない>
「ワンマン社長が知らないわけはないと思うが、実権が息子に移譲されていたのであれば、知らない可能性も否定できない」
「会社の体質として広く行われていたとすれば知らないとは言い難いと思われる」
「従業員が独断で不正をする理由がない」
「内部告発は2年前にあり、少なくともこの時点では知っている。そもそも元社長の指示である可能性が高い。あのワンマンの会社で部下が勝手にやることはあり得ない」