1日たった3回だけ呼吸に集中することの効果 騒がしい内部騒音に対処するシンプルな方法

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本書の共著者であるジャスティンは、この種の呼吸法の練習――体に目一杯酸素を取り入れ、それから1、2分、すべてを状況に委ねる――をするときには、思いがけないほど豊かな内部の静寂を感じる場所に行き着けることがある。

それはほんの束の間、何であれ――呼吸をすることさえ――しなくてはならないという責任を放棄するようなものだ。喘(あえ)ぐことなく最低でも30秒間、その静かな空間にとどまるためには、ジャスティンはやかましい思考を行うことができない。

心を過去や未来にさまよわせることができない。現在にとどまらざるをえない。そうしないと、脱線してくどくどと考える状態に戻ってしまったことを、横隔膜反射が自動的にフィードバックしてくれる。

静寂を見出すための即時的・直接的な方法

内部の静寂は、このエクササイズをするための前提条件なのだ。静けさのために意識を訓練する、さまざまな強度のヨガの呼吸法の練習は、何十種類もある。

インストラクターの下でプラーナヤーマの伝統的な訓練法を学んでもいいし、「ボックス・ブリージング」や「横隔膜呼吸」のようなエクササイズをただ調べて、体を落ち着かせ、心を静める方法を学んでもいい。そのほとんどが、標準的な職場でのタバコ休憩よりも短い時間しかかからない。

その瞬間その瞬間の呼吸の統合された自覚であろうが、もっと強度の高い呼吸エクササイズの熱心な練習であろうが、人が静寂との最も即時的・直接的ですぐに利用できる出合いを見出せることが多いのは、呼気と吸気を通してだ。

それは、より深い感覚や身体的な自覚、拡張の内的な感覚への単純な道筋となる。私たちはこうした練習を、呼吸という、どのみち常にしていることの延長と考えている。ただ、いつもより深くやるだけだ。

(翻訳:柴田裕之)

ジャスティン・ゾルン コンサルタント、講師

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Justin Zorn

アメリカ合衆国議会で政策立案者や瞑想講師として活躍。ハーヴァード大学やオックスフォード大学で経済学やウェルビーイングの心理学を学ぶ。『ワシントン・ポスト』紙や『アトランティック』誌、『ハーヴァード・ビジネス・レヴュー』誌、『フォーリン・ポリシー』誌などに寄稿している。熟考と行動を結びつけ、リーダーやチームが複雑な問題への解決策を想像し、コミュニケーションを取る手助けをするコンサルティング業務を行うアストレア・ストラテジーズの共同創立者である。

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リー・マルツ コンサルタント、リーダーシップコーチ

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Leigh Marz

主要な大学や企業、連邦政府関係機関を対象とするコラボレーション・コンサルタントでリーダーシップコーチ。西洋世界におけるサイケデリック薬物の儀式的利用の最先端の研究者かつ実践者として長いキャリアを持つ。専門的な仕事の中でさまざまなイニシアティブを発揮し、NASAのチームで実験的なマインドセットを発揮させるトレーニング・プログラムを立案。製品から有害な化学物質を取り除く横断的な協業を10年以上も率いている。グリーン・サイエンス・ポリシー・インスティテュートやハーヴァード大学、イケア、グーグル、カイザー・パーマネンテなどとも仕事をしている。アストレア・ストラテジーズの共同創立者。

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