資格取っても「会社に評価されない」嘆く人の盲点 職場は何を評価?過去の実績は仕事で生きる?

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しかしながら「あまり評価されず」、と書いていらっしゃることから、MTさんの自己評価と会社からの評価に著しい差異が生じているのは事実でしょう。

問題はその差異がどこに起因するか、です。

仮にMTさんが、「MBAまで取得したのに評価されない」と考えているとすると、先に述べたように、MBA取得者というだけで評価を求めること自体が間違えているように思います。

繰り返しですが、「今現在あなたは何ができますか」「具体的にどんな貢献をしていますか」、という点で、仕事における評価が決まります。「過去にどんな努力をしましたか」ではないのです。

MBA取得や、ほかの学歴、資格の勉強は「過去のもの」です。

過去の実績が通用する場面は、仕事においてはほとんどありません。

仕事においてはつねに、それらを取得した経験などを生かして「今どんな付加価値を組織に提供できますか」、が問われるのです。

したがって、本来評価される対象ではない過去の努力の賜物を持ち出して「評価してくれない」というのはお門違いというものですし、それを期待してはいけません。

また、MTさんはご自身を「自己投資もモチベーションも高い」と評価されていますが、その自己投資やモチベーションの方向性は、会社の求めている方向と合致していたか否かを考えたことはありますでしょうか?

世の中には報われる努力と、そうではない努力があります。

少なくとも自分が今、または今後所属するかもしれない業界や会社において、「結局何が求められているのか」を考えずに努力しても、報われない可能性は非常に高いのです。

会社が求める方向と自分の努力は合致している?

自分が目指す方向と、会社が目指す、または求める方向性は合致している必要があります。

求められていないことを努力しても、本人は頑張ったつもりでも、そもそも評価の対象外、という話になりかねません。

ですから「評価されない」と嘆き、よそを探す前に、そもそも論として何が評価されるのか、どんな結果を出すべきなのか、といった評価体系や方針をまずはキチンと理解したうえで、ご自身がどのように振る舞うべきかを考えたほうがよいでしょう。

これは現在の職場でもそうですし、仮に将来転職されることがあるのであれば、そのあたりのことはキチンと理解したうえで、努力の方向性を探ったほうがよいです。

向かうべき方向性をキチンと理解したうえで行動するのは、仕事において結果を出すための基本中の基本です。

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