米国流「政策立案の技法」で考える「人口減少」対策 問題解決を「成果」につなげる8つのステップ
「人口減少・少子高齢化」「都市への人口集中・地方の衰退」等々の社会課題に対して、どのように「政策立案」を考え、課題を解決していけばよいのか。
新刊『政策立案の技法 (第2版)』では、「全米で最も優れた政策立案プログラム」と言われる、カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院での教えを公開している。その訳者が日本のある県の「人口減少対策」の経験を踏まえて、米国流の政策立案の技法の「8つのステップ」を説く。前回のステップ1からステップ4に続き、今回はステップ5からステップ8について詳説する。
意思決定に役立つ政策立案
政策立案において、問題解決を「成果」に結びつける8つのステップは、以下のとおりである。
ステップ1:問題を定義する
ステップ2:エビデンス(証拠)を集める
ステップ3:政策オプションをつくる
ステップ4:評価基準を選ぶ
ステップ5:成果を予測する
ステップ6:トレードオフに立ち向かう
ステップ7:分析を止め、決定!
ステップ8:ストーリーを語る
前回は、ある県の人口減少対策について筆者らが「政策立案」を試みた際のステップ1からステップ4までのプロセスを解説した。
今回は、①県立大学の定員を増加させる、②県外大学への進学者への地元就職を促す活動を強化する、の2つの政策オプションについて、ステップ5からステップ8までを説明する。
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