世界各国でインフレ率が高まっている。コロナ禍におけるサプライチェーンの緊張、供給制約などにより、米国のインフレ率は2021年から財価格を中心に高い伸びを示した。
その後は、コロナ後の労働市場の逼迫と名目賃金上昇などを背景にサービス価格にもインフレが波及し、持続的なインフレが懸念されている。ウクライナ戦争に伴う原材料価格の高騰がそれに拍車をかけている。
世界の中央銀行の多くは、インフレ率の目標値(インフレ目標)を設定し、インフレ率をその水準に近づけようと金融政策運営を行っている。米国では、インフレ率急伸を受けて22年初頭から連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを開始し、23年9月時点の政策金利は5.25〜5.5%に達している。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら