日本人"Twitter"好きなのは無礼講文化のせいか LinkedInなど実名SNSの利用には消極的なのに

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ここで、日本人の友人の多くが「立食パーティ」が苦手だと言っていることを思い出します。よく知りもしない人に話しかけ、噛み合わない会話をしているうちに話題が尽きてしまい、気まずさが残ります。

ツイッターは「無礼講」に近い?

また、そうしたパーティでいきなり挨拶のスピーチをしてほしいと言われたら戸惑ってしまいます。しかし、欧米の人であれば大抵は「よーし何を話そうかな」と張り切るものです。リンクトインが立食パーティだとすると、ツイッターはなんでしょうか? 私は「無礼講」がそれに近いのではないかと思います。

匿名で投稿できるツイッターは、飲み会での失礼を翌日には「なかったことにできる」無礼講的で、日本人のメンタリティに親和性があるのかもしれませんね。なお、無礼講が本当は無礼講ではないことが多いことも、筆者は苦い経験を通じて理解しています。念のため。

イーロン・マスク氏がこうした日本のユーザー心理をどこまで理解しているのかわかりませんが、日本を特別な市場と捉えているようで、先ほどのTotal Active Secondで日本が首位になったことに対し「Japan is awesome 」(日本はすごい)と投稿しています。

いろいろ書きましたが筆者はXについては好意的に捉えています。7割の社員をリストラしたと言われていますが不思議と会社は回っているようですし(これは多くのSaaS企業経営者にとって考えさせられる事実です)、今後は「LINE」や中国の「WeChat(微信)」のように、ニュース、課金、ショッピングまでカバーする総合的なインフラに進化する可能性も大いにあると思います。特に日本市場に対し、どういうことを仕掛けてくるのか今後が楽しみです。

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デビット・ベネット テンストレント最高顧客責任者

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David Bennett

1979年にジャマイカで生まれ、カナダ国籍を持つ。カナダトロント大学大学院卒。早稲田大学にて日本語を習得、学習院女子大学大学院にて日本古典文学を学ぶ。東京でコンサルタントとして社会人キャリアをスタート。AMD社コーポレートバイスプレジデント、および同社のレノボアカウントチームのゼネラルマネージャーを務め、コンシューマー、コマーシャル、グラフィックス、エンタープライズプラットフォームなど広範な事業を手掛ける。2018年5月レノボ・ジャパン社長に就任、2022年6月から現職。古典文学が好き。

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