先日、ツイッター(現X=エックス)のイーロン・マスクCEOが、同社のアイコンをお馴染みの青い鳥から「X」に切り替えたことで話題になりましたね。
早速海外のユーザーが直接マスク氏に「So now that Twitter has been rebranded to X, what are tweets called now?」(TwitterがXにブランド変更したのであれば、ツイートするはどう言えば良いの?」と質問しています。これに対しマスク氏の回答は「X’s」(エックセズ)でした。
すると「Instead of retweet, what’s the new name? ReX’d?」(ではリツイートはどう呼んだらいいの?ReX’d?)とイジられるとに。これには、「That whole concept should be rethought(全体的に考え直した方がよさそうだ)」とたった3手で詰んでしまいまいた。
結局、ツイートは「ポスト」、リツイートは「リポスト」に落ち着いたようです。まあ、そうなりますよね。
Xで思い出す「E電」の過ち
ただ、この一見イーロン・マスクという稀代の天才経営者が一介のツイッター民改め、X民にやりこめられてしまったように見えるやり取りも、マスク氏がユーザーの声をダイレクトに聞きながら方針を決めてゆくという手法のようにも見えます。SNSは今やライフラインですから、ブランド変更は慎重におこなうのは正解でしょう。
ライフラインになっているものが一方的にブランド変更し、利用者からの不評を買う、というケースは実は過去にもあります。例えばJRが国鉄から民営化された1987年当時、首都圏を走っている「国電」といわれていた一連の電車の愛称を「E電」とすると呼び掛けたことがありました。
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