伝統の70/革新の250「ランクル」2車同時に発表 プラドの名を捨てランドクルーザー新時代へ

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プラットフォームは、レクサスGXはもちろん、ランクル300とも同じGA-Fプラットフォームを採用。「フレーム剛性+50%向上、車両全体の剛性としては+30%向上」と、車体剛性の高さを強調する。

パワートレーンは多彩で、「2.4リッターターボ+ハイブリッド」「2.4リッターターボ」「2.8リッターディーゼル+48Vシステム」「2.8リッターディーゼル」「2.7リッターガソリン」があり、2.7リッターガソリンに6速AT、そのほかは8速ATとの組み合わせ。

ラグジュアリーな300に対して質実剛健さが強調される250のインテリア(写真:トヨタ自動車)
ラグジュアリーな300に対して質実剛健さが強調される250のインテリア(写真:トヨタ自動車)

ランドクルーザーとして初めてハイブリッドが設定されるのがトピックだが、日本には非ハイブリッドの2.8リッターディーゼルと、2.7リッターガソリンが設定されるようだ。

その他、ランドクルーザーとして初めて電動パワーステアリング(EPS)を採用。スイッチ操作でフロントスタビライザーの状態を切り替えるSDM(Stabilizer with Disconnection Mechanismをトヨタブランドで初採用する。

安全性については「クラストップレベルの先進安全性能」がうたわれるものの、詳細は未発表。おそらく、レクサスGXに準じた機能や性能のシステムが搭載されるのではないだろうか。

プラド時代から受け継ぐ3列シートを設定(写真:トヨタ自動車)
プラド時代から受け継ぐ3列シートを設定(写真:トヨタ自動車)

実車の公開はJAPAN MOBILITY SHOW 2023か?

70の発売時期は未定だが、250については「日本では、特別仕様車First Editionを含めて2024年前半の発売を予定しています」とアナウンスされている。

ファーストエディションがどんな仕様になるのかも楽しみだが、300が現在も受注停止状態にあることを考えると、250の販売もスムーズにはいかないかもしれない。購入を考えている人は、頻繁に情報収集をしておいたほうがよさそうだ。

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いまだ人気の衰えぬ300に70の日本再導入、250の新登場と話題の尽きないランドクルーザーシリーズ。さらに小さなモデルを開発しているのでは、という噂も耳にするが果たして。

いずれにしても、ランドクルーザーがトヨタの中でも重要な車種であり、質実剛健・ヘビーデューティーな乗り物であることは、これからも変わらないのだろう。250の実車は、10月に開催される東京モーターショー改め「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で見られるのだろうか。

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木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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